"LIVE FROM JAPAN"

ここしばらく、音楽CDを買わずにいたのだが、久しぶりに何枚か買ったので、それを思いつくままにアップする。
その第一弾。

Johnny Winter "LIVE FROM JAPAN"

Live from Japan

ジョニー・ウィンターには未発表音源、特にライブ音源が山のようにあるようで、晩年には Live Bootleg Series と銘打ったアルバムを立て続けに出していた。
ジョニーは大好きだけれども、とは言えそういう小金儲け企画に乗るまでには至っていないので、没後に続々売り出されるであろう諸々のものにお付き合いするつもりはなかった。が、これはちょっと我慢できずにとうとう買ってしまった。
と、いうのも、これが2011年の初来日時のライブを収めたものだからである。
それが、どうして日本ではなくアメリカで出されているのかは判らないけれども、輸入盤だから、どういう素性のものなのか定かではない。
聴いてみるとこれが、全盛期さながら、とまでは到底言えないが、ヨレヨレ状態の頃からは想像が出来ないくらい、往年のジョニーらしさが充満している。
オフィシャルの "Live In NYC '97" より良いかもしれない、とまで言ったら言い過ぎだけれども、ジョニー好きなら買っても損はない。

ジョニー・ウィンター視聴月間(番外編3)

「ジョニー・ウィンター視聴月間」も、"Step Back" で終わりかと思いきや、最後に番外編をもう1回書く。

"THE PROGRESSIVE BLUES EXPERIMENT"
  〜『百万ドルのブルース・ギター!!/ジョニー・ウィンター登場』〜
(1968年)

百万ドルのブルース・ギター!!/ジョニー・ウィンター登場


番外編として取り上げることにしたのだが、ジョニーのソロ・アルバムには違いなく、リリースは1968年だから、1969年の "JOHNNY WINTER" より前に制作された、ジョニー最初のアルバムである。
それを番外編として取り扱っているのは、これがメジャー・デビュー前に製作されたアルバムだからである。

とはいえ、到底習作という感じはしない。この時点で既に、ジョニーの音楽として完成の域に達している感がある。資金がなかったということもあるかもしれないけれども、シンプルなバンド編成なことによって、ジョニーの良さが全面に押し出されているように思う。
このアルバムを聴いていると、いろいろと紆余曲折はあったけれども、ジョニーの本当にやりたかったのは、アリゲーター3部作とか "LET ME IN" のようなものだったのではないか、と思えて来る。

なお、上に記載した邦題が何時の時点で付けられたものなのかは判らない。また、メジャー・デビュー後に『オースチン・テキサス』というタイトルで発売されていたこともあるようである。

長かった「月間」も、これで終わり。

ジョニー・ウィンター視聴月間(15)

"Step Back"
  〜『ステップ・バック〜ルーツ2』〜
(2014年)

ステップ・バック〜ルーツ2


「月間」と言いつつだらだらと続けてきたが、ひとつだけその効があって、このアルバムを取り上げることができた。
これは、つい先日発売された、ジョニー最新の、そして最後のアルバムである。
むろん、今後追悼で未発表音源が発売されることは多々あろうけれども、ジョニーの意思が加わっているものは、これが最後である。
前作 "ROOTS" に引き続き、ブルーズのカヴァー集である。そして、前作に引き続き豪華ゲストも参加している。といっても、今回も僕にはエリック・クラプトンとドクター・ジョンしか判らないが…。
邦題に「ルーツ2」と入っていることからすれば、前作がそこそこセールス的に成功したということなのだろう。

幕開け1曲目、正直に言うと昭和ムード歌謡でも始まったかと思った。ジョニーの良さは、もっとシンプルなバンド編成の方が、引き出されるように思うのだが…。
が、曲が進むに連れて、前作のような良い雰囲気も感じられるようになる。
でも、何で Who Do You Love なんだか。JOHNNY WINTER AND "LIVE" 以来と思われる Long Tall Sally も収める。

ジョニー・ウィンター視聴月間(14)

"ROOTS"
  〜『ルーツ』〜
(2011年)

ルーツ


ジョニー7年ぶりのアルバム。
前作 "I'M A BLUeSMAN" と比べると、だいぶ元気になっている感がある。実際にこの頃はライヴも精力的にこなしていたらしく、震災後に来日を取りやめるアーティストが続出する中、待望の初来日も果たしている。
本作は、ジョニーが影響を受けた古いブルーズのカヴァー曲集。
ゲスト・ミュージシャンがマニアにはたまらないメンバーらしいのだが、それほど造詣が深くない僕には、残念ながらエドガー・ウィンターしか判らない。
元気になっているとはいえ、若い頃のような状態までには戻るべくもなく、ちょっと元気になったという程度に過ぎない。
が、それだけに、これまでのアルバムの中で、指折りの聴き易さであるのには違いない。

ジョニー・ウィンター視聴月間(13)

"I'M A BLUeSMAN"
  ~『永遠のブルースマン』~
(2004年)

永遠のブルースマン


スタジオ・アルバムとしては12年ぶりに発売されたアルバム。僕がジョニーを知ったのは1992年か3年のことだから、リアル・タイムで聴いたのはこれが最初である。
僕の持っているのは例によって輸入盤なのだが、これは安く上げようためだけではなく、ほかに明確な理由がある。
それは、国内盤が悪名高いCCCD(コピー・コントロールCD)だったからである。
著作権を守ることはまったく否定しないが、僕のようにMP3プレイヤーを常用している者にとって、CCCDというのは音楽の楽しみ方を半減以上させるものである。違法コピーを防ぐために、著作権法の範囲内で楽しんでいる個人を犠牲にするのは、発想としてあまりにも安直だったと思う。
それに、再生できない機器があったり、再生しようとすると機器が壊れたりという問題があったらしく、なおかつ実際にはコピーを防げていなかったということもあって、間もなく廃れてしまったのは何よりだったが。
EU盤も国内盤と同じくCCCDだったから、アメリカ盤を探して購入したのである。

さて、肝心の中身だが、以前にも増して衰えを隠せない。ジャケット写真を良く見ると、手にしているのは杖である。この頃には、自立歩行も困難なまでに、体調が悪化していたらしい。
が、それが、程良く力の抜けた「味」を醸し出している。ドロドロのブルーズとか、激しいロックを期待すると物足りないかもしれないけれども、落ち着いて聴けるアルバムである。

ジョニー・ウィンター視聴月間(番外編2)

AL KOOPER/MIKE BLOOMFIELD "FILLMORE EAST:THE LOST CONCERT TAPES 12/13/68"
  ~アル・クーパー&マイク・ブルームフィールド『フィルモア・イーストの奇蹟』~
(2003年)

フィルモア・イーストの奇蹟


名盤の名の高い『フィルモアの奇跡』に続く第二弾という位置づけだが、発売されたのは割に最近の2003年のこと。
何でも録音されたテープを紛失してしまったんだとかで、だから、名づけて "THE LOST CONCERT TAPES"。そのテープがどこだかで発見されて、35年の歳月を経て発売されたものである。
日本盤ならそのあたりの事情が詳しく書いてあるのかもしれないけれども、例によって僕の持っているのは輸入盤なので、まったく判らない。

この音源には、メジャー・デビュー前のジョニーの演奏 It's My Own Fault(イッツ・マイ・オウン・フォルト)が収められている。
ジョニーを知っている人がこの演奏を聴いたら、「さすがジョニー」と思う程度だろうけれども、その時の聴衆からすれば、無名の新人が登場していきなりこの演奏を始めたわけだから、さぞ驚いたに違いない。

ジョニーはこの演奏の翌週にコロンビアと契約したらしい。それで、この演奏が契約のきっかけになったようなことが書かれているものもあるけれども、どうなんだろうか? ふつうに考えれば、その時点で既に契約することは決まっていたように思うけれども、そういう伝説にしておいた方が、楽しいのは確かである。

ジョニー・ウィンター視聴月間(12)

足掛け3箇月目に突入したけれども、もう少しだけ続く。

"LIVE IN NYC '97"
  〜『ライヴ・イン・ニューヨーク '97』〜
(1997年)

Live in NYC 97


前作発売から5年、ライヴ・アルバムとしては20年以上ぶりになる。
全盛期と言って良い『狂乱のライヴ!』と比ぶべくもないのは当然としても、前作と比べても、既に聴かれなくなっていた歌声の力強さが、さらに弱々しいものになっている。
ずいぶん小さなホールでの演奏のように思われるが、そのこじんまりした雰囲気が、これまでにない良い雰囲気を醸し出している。ギターも以前のような轟音ではなく、ジョニーのプレイをじっくり聴くには良いアルバムだと思う。
僕は、好きだ。

ジョニー・ウィンター視聴月間(11)

ジョニー・ウィンターのファンの間でも、あまり熱く語られることのないアルバムだと思われる。

"LET ME IN"
  〜『レット・ミー・イン』〜
(1991年)

Let Me in

ジョニーの久しぶりの、そして最後の、ゴリゴリのブルーズ・ロックのアルバム。
個人的には、ジョニーのアルバムの中でも、一、二を争う傑作なのではないか、と思っている。
ジョニー49歳、いよいよ油の乗った時期…かと思いきや、2度とこんなソリッドなアルバムが作られることはなかった。

これも今回気がついたのだが、このアルバムにも、『サード・ディグリー』と同じくマック・レベナックが、今度はDR.JOHN名義で参加していた。
こちらもギターの轟音に掻き消されがちではあるものの、You Lie Too Much で流れるピアノの音色は、さすがDR.と思わせるものがある。


"hey,where's your brother?"
  〜『ブルースは絆』〜
(1992年)

ブルースは絆


前作の勢いを駆って作られた、けれどももう少し聴きやすくなっているアルバム。ジョニー入門には、けっこう良いかもしれない。
超絶ギターテクは健在だけれども、特徴だったがなるようなヴォーカルは、このアルバムから姿を消す。
タイトルの由来になったかと思われる実弟エドガーとの共演(Please Come Home For Christmas)が話題になった…かどうかは知らないが…。

ジョニー・ウィンター視聴月間(10)

ジョニー・ウィンターには、一体どう評して良いのやら、判断に迷うアルバムがしばしばある。
ブルージーなイージー・リスニングといった体のアルバム。
それも悪くはないけれども、ジョニーである必要性が、あまり感じられない。

"the winter of '88"
  〜『ウィンター・オブ・'88』〜
(1988年)

ウインター・オブ・88

アリゲーターからMCAに移籍して、要求したセルフ・プロデュースも認められず、セールス重視で思ったようなものが作れず、相当不本意なアルバムだったらしい。
この1枚だけで契約解除になるのだけれども、ジョニーはそれがMCAがしてくれた一番良いことだ、と言ったんだとか。

ジョニー・ウィンター視聴月間(9)

ブルーズ路線を進んでいたジョニーが、ブルーズの名門レーベルであるアリゲーターと契約することになる。そこで制作された3枚。
ブルーズに一家言を持つアリゲーターの社長との間に軋轢が…云々などとも言われるけれども、ジョニーのキャリアの中でもかなり上質なブルーズ・アルバムに仕上がっているのには違いない。ジョニーを聴くならまずはこの3枚、と言っても過言ではない。
いずれも、セールス的には、あまり芳しくはなかったようなのだが…。

"GUITAR SLINGER"
  ~『ギター・スリンガー』~
(1984年)

ギター・スリンガー


"SERIOUS BUSINESS"
  ~『シリアス・ビジネス』~
(1985年)

シリアス・ビジネス


"3rd DEGREE"
  ~『サード・ディグリー』~
(1986年)

サード・ディグリー


今回聴き返してみて、『サード・ディグリー』にマック・レベナックが参加していることに初めて気が付いた。
耳を澄ませて聴くと、それっぽいピアノの音色が随所に聞こえる。が、あまり耳を澄ませて聴くような音楽でもなく、ギターの轟音にかき消されがちではある。