年賀状の作法

一般に、年賀状には印刷だけでなく、近況などを手書きで加えるのが良いとされているようだが、僕の亡恩師はそれに反した独特の考え方を持っていた。
年賀状は自分が生きていることさえ伝われば良いのであって、身の回りのことなどを長々と書き連ねられているのは迷惑だ、一々読まねばならん、というのである。
相手の顔を思い浮かべながら心を籠めて近況を書いていた人からすれば思いの外のことだろうが、恩師の許には、毎年千枚を超える賀状が到来した。多くの人から敬慕されていただけに、詳細な報告の添えられたものの比率も高かったろう。そのご性格からすれば、どんな内容であれ、書かれていることをいい加減に読み飛ばされるようなことはなかったろうから、何百人もの近況報告に貴重な正月休みを割かれる苦痛は、推し量って余りあるところである。
僕はこの話を伺ってから、恩師の考えを牽強して、賀状の添え書きを割愛することにした。

なお、ここに言う「割愛」は、あくまでも本来の用法としてのそれである。くれぐれも誤解のなきよう。
[ 2012/12/31 23:59 ] 理屈・屁理屈 | コメント(4) | TB(0) |  TOP△

magrex MK5000-BK

最近、出先で思い付いたことをメモするのを主目的として、 いわゆるタブレットPCを使っている。
そこそこの大きさの画面(7インチ)にキーが表示されるので、物理的なキー・ボードなしでも何とかなることはなるのだが、それだとやはり入力のスペースが小さく、ほぼ指2本で入力をすることになる。しかも左手は本体を支えるから、分担できるキーは限られる。それに、実際のキー・ボードのようにブラインド・タッチができない(そういう特殊技能の持ち主もいるかも知れないが、僕には無理)から、若干、ミス・タッチが多くなる。
それで、キー・ボードを買おうと思ったのだが、小さいことを最重要視してタブレットを選定したのに、わざわざ余計なものを追加して荷物を増やすくらいなら、最初から小さいノートPCを買っている。タブレットなのは、PCがどうやっても敵わない、小ささ、軽さあってのことである。

が、にもかかわらずキー・ボードを買った。

マグレックス MK5000-BK [Bluetoothキーボード for Nexus7]

このキー・ボードが、実に素晴らしい。
まず第一に、僕の使っている機種(ASUS Nexus7)専用のもので、本体がキー・ボードにピッタリ重なってカバーになる。だから、キー・ボードを付けても携行時の大きさが変わらない。厚みは当然増えるけれども、1cmが2cmになる程度のものである。
MK5000-BK MK5000-BK
そして、使用時には本体を立てて置くことができる。完全に一体化していて、Bluetoothのマウスと一緒に使っていると、一見したところまるで極小のPCのようで実に格好良い。これは、かなり重要なポイントである。更に、裏面がNexus7の外観を模していて、収納時の一体感がある。

アマゾンで探してみると、ブランド名は違うものの、同じ製品かとも思われるものが、半額以下で売っていたりする。ただし、マーケットプレイスが台湾から直送、などというもので、どうにも面倒くさい。そもそも僕は、多少高くても、店頭で買える物なら店頭で実機を確認して買う主義である。それで、これにしたのである。
少々高いと言えば高いのだが、本体を立てることができるただのケースでも4〜5千円するものもある。これにはそれに加えてBluetoothのキーボードが付いているのだから、不当に高いわけではない。

ネットで調べると、一部の記号がキー・ボード通りにならないようなことが書いてある。が、もう少し調べると、それはNexus7のデフォルトのキー配列との違いが原因らしく、「Google日本語入力Beta」をダウンロードして若干の設定をすれば解決するという。そのあたりのことは事前に調べた上で購入したのだが、簡単な説明も封入されていた。
それが面倒だ、という人もいるようだが、デフォルトの日本語入力では長文は到底打てないから、僕は使い始めた初日から「Google日本語入力Beta」にしていた。この 「Google日本語入力Beta」、なかなか良く出来ていて、パソコンでの日本語入力と、ほとんど違和感はない。しかも無料。だから、この記号問題は何の支障もない。

その他にも素晴らしい点がある。それは、キーのストロークがちょうど良い感触なことである。超薄型のノートPCのキー・ボードより、遙かに適度な深さがある。これだけ薄いのだから、浅いと言えば浅いのだが、このサイズだと、フル・サイズのキー・ボードに比べて若干キー・タッチは弱くなる。それで、程良い深さに感じるのだろう。
もっともこれは感覚の問題だから、快く感じない人がいたとしても、致し方ない。

さて、肝心の使い勝手だが、このサイズでは流石に完全なブラインドタッチは望めない。特に端の方のキーはミス・タッチをしやすいことは否めない。が、画面上に表示されるキーの場合にはほぼ逆ブラインド・タッチ(ディスプレイをまったく見ずに入力する)になるのと比べれば、2/3ブラインド・タッチくらいのことは出来て、入力の速度が格段に速くなってストレスがない。速くなったところで如何ほどのことやはある、というところではあるのだが、気分がだいぶ違うというだけでも価値がある。

ふだんはあまり、買ったものの感想など書くものではないのだが、キー・ボードの慣れのために、一文を物してみた。同メーカーからはipad用など、他のタブレットに適応するものが出ているようなので、タブレットで長文を打ちたいと思っている人(そうはいないか?)にはおススメである。

しばらく使っているうちに、不満点も出て来るかも知れないが、今のところは満足。

もういくつ寝るとお正月

もう2つ寝るとお正月。いよいよ年も押し詰まって来たが、例年、この時期にはまだ、年が改まる実感が沸かない。
そこで、正月ネタで歳末気分を盛り上げようと試みる。

東くめ作詞・滝廉太郎作曲、お馴染みの唱歌「お正月」。一番の歌詞に、「お正月に凧こあげて こまをまわして遊びましょう」とある。
この「こまをまわして」の部分、「コーマオマワシテ」と歌われるのを良く耳にするが、廉太郎が作曲した原曲は「コマオーマワシテ」である。



以上。

こんな程度のことで、気分が盛り上がるものではない。

松井秀喜引退

10年前の姿に戻れる自信持てない…松井秀喜

「ジャイアンツは古里、ヤンキースはあこがれ」――。日米球界で輝かしい実績を残し、米ニューヨークで27日(日本時間28日)、引退を表明した松井秀喜選手(38)。

不動の4番として活躍した読売巨人軍での思い出や、米大リーグ時代を、「何一つとして後悔はない」と振り返った。「ゴジラ」の愛称で親しまれ、豪快なプレーを見守り続けてきた日米のファンからは、「さみしい気持ちでいっぱい」と惜しむ声が上がった。(読売新聞)


旅先のホテルで見ていた野球中継で、松井がプロ初ホームランを打ったのを見た。高卒新人らしからぬ軌道は、今でも目に焼き付いている。

引退の記者会見で、「20年間で一番思い出に残っているシーンは?」と問われて、
「いっぱいあるが、やはり長嶋監督と2人で素振りした時間。それが僕にとって一番印象に残っている」
と答えたという。
甲子園での5打席連続敬遠でも、プロ初本塁打でも、メジャーでの満塁本塁打でも、ワールドシリーズのMVPでもないところが、その人柄を現わしているのだろう。
[ 2012/12/29 23:46 ] | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

氷川神社(渋谷区東)(その3)

氷川神社(渋谷区東)(その2)」の続き。

参道を元に戻って、東側に抜ける参道に、もう1対、実に見事な狛犬がいる。
ちょうど通り掛かった外国人の親子連れの子供(小学校に上がる前くらい)が、この狛犬を見て、゛Lions!゛と叫んでいた。
外国人の子供にはこれがライオンに見えるのか、と思ったのだが、後で考えたら親がそう教えていただけかもしれない。
まぁ、そんなことはどうでも良いのだが…。

明治29(1896)年、石工・青山 中村勝五郎作。

氷川神社 氷川神社

同じ渋谷の金王八幡宮にも同じ石工による明治33年(1900)製の狛犬があるが、何れも劣らぬ素晴らしいものである。さすが、青山石勝。

氷川神社 氷川神社
氷川神社 氷川神社
氷川神社 氷川神社
氷川神社

(OLYMPUS PEN E-PL2 + Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)

さて、この神社からの帰り、渋谷駅間近の神社をもう1社訪れた。

御嶽神社(渋谷区渋谷)。
実はこの神社、以前探した時には見つけられず、諦めたことがある。それは、地図で見ると宮益坂通りから1本入った通り沿いにあるように思えたのでその辺りを一回りしたのだが見つからなかったのである。今回もう少しぐるぐるしてみたら、実は入り口が宮益坂通り沿いにあったことが判った。

見つけた! と思ったのだが…。
[ 2012/12/29 22:52 ] 狛犬 東京/渋谷 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

氷川神社(渋谷区東)(その2)

氷川神社(渋谷区東)(その1)」の続き。

後ろに、末社が二つ並んでいる。

氷川神社

左側の末社に、2対の狛犬が並んでいる。

氷川神社 氷川神社

まずは手前側、明治8年(1875)の狛犬。

氷川神社 氷川神社
氷川神社
氷川神社 氷川神社

続いて、奥の寛政6年(1794)、和田五兵衛作。
台座の年号が摩耗していて、はっきりと読み取れるわけではない。けれども、「甲寅」と読めないことのない文字が見えるから、恐らく寛政で間違いなかろう、と思う。

氷川神社 氷川神社
氷川神社 氷川神社

さて、ここまでに紹介した狛犬も、素晴らしい物揃いではあるが、一番の目的はこれ。

氷川神社

隣の稲荷社の前にいる。
以前にも、神社名を明かさずに紹介したことがある。それは、このブログを見て、心ない人がイタズラをしてはいけない、と思ったからで、これからもその方針には変わりがないのだが、改めて見て、これに何か悪さをするのは、イタズラではなくて犯罪で、それは、僕が名を隠したからといって防ぎうるものではないのだろう、と思い直して隠さないことにした。

これが本当に狛犬なのかどうか、若干疑わしいとも言えようが、狛犬でない根拠もない。だから、「かわいい狛犬」のままにしておく。
恐らく20年近くぶりの再会だが、健在で、何よりである。

氷川神社

(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)
[ 2012/12/26 19:30 ] 狛犬 東京/渋谷 | コメント(8) | TB(0) |  TOP△

クラーク・ケント退社

クラーク・ケントが「デイリー・プラネット」を退社したらしい。
「ジャーナリズムがエンターテインメントになってしまった」ことが、その理由。別の記事によれば、退職したケントが自分のブログを始めるのだとも言う。
本邦でも、ニュースとワイド・ショーの境界が曖昧になって久しいが、どうやら彼の国でもご同様らしい。

スーパーマンが新聞社退社 最新号で、エンタメ化批判

米コミックや映画でおなじみの「スーパーマン」ことクラーク・ケントが、勤務先の新聞社「デーリー・プラネット」を辞めることになった。24日発売のコミック最新号で、同僚の前で辞職する。作者のスコット・ロブデル氏がUSAトゥデー紙に明らかにした。

スーパーマンは、1938年にコミックとして初登場。ケントは同紙記者として描かれてきた。辞職のシーンでは「ジャーナリズムがエンターテインメントになってしまった」と批判している。

ロブデル氏らは今後、ケントが新聞記者より「現代的なジャーナリズムの仕事」に就き、「ありのままの真実」を発信するとの筋書きも検討しているという。(MSN産経ニュース)

[ 2012/12/25 22:50 ] | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

狸穴稲荷大明神(狸穴公園)

麻布十番の駅から数分歩いた所に麻布狸穴町という一風変わった名前の町がある。
「狸穴」は「まみあな」と読む。知っている人には常識だが、難読地名であるのには違いない。各地で新しい味気のない地名に入れ替わって行くところの多い中、ここには古い地名が残されている。
狸の住む穴があったからその名が付いたともいうが、古く江戸時代頃までなら、麻布界隈に狸などいくらでもいたろうから、ここだけが取り立てて狸穴町と名付けられた理由は判らない。

さて、この麻布狸穴町に、一つの公園がある。その名は地名そのまま狸穴公園。割に広めではあるが、カラフルな滑り台など、遊具のある普通の公園…に、一見した限りでは思われる。

狸穴公園

が、この公園には、見逃せないところもある。
ちょっと角度を変えてみる。

狸穴公園

左手に赤い鳥居が見えるだろう。公園の一角に、神社があるのである。

狸穴稲荷大明神

参道のごく短い坂とごく短い石段を登って行くと、狸穴稲荷大明神がある。

狸穴稲荷大明神

狸穴稲荷大明神 狸穴稲荷大明神

それほど古そうな狛犬でもないが、その割に、随分擦り減ってしまっている。

狸穴稲荷大明神 狸穴稲荷大明神

(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)
[ 2012/12/20 23:06 ] 狛犬 東京/港 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

氷川神社(渋谷区東)(その1)

先日取り上げた金王八幡宮からまた少し歩いたところに、この神社はある。
明治通りからちょっと入っただけのところだが、そんな雰囲気を感じさせない、広くて静かな神社である。

氷川神社(渋谷区東)。

氷川神社

また渋谷に行きたいと思っていた理由は、先日の金王八幡宮もあるのだが、より大きいのは、この神社である。広々としていて非常に雰囲気の良い神社である上に、良い狛犬がたくさんいる。
金王八幡宮のエントリからだいぶ間が空いてしまったのは、写真をかなり撮ったために整理が面倒になってしまったからである。

まずは、真っ直ぐお参りする。

氷川神社

猫のいる社務所。

氷川神社

石段を登ったところにある、紀元2600年(1940)の狛犬。

氷川神社 氷川神社

脇(本殿御敷地旧跡)に、祠が二つ並んでいる。

氷川神社 氷川神社
氷川神社 氷川神社
氷川神社 氷川神社
氷川神社

(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)

続く。
[ 2012/12/18 23:17 ] 狛犬 東京/渋谷 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

隅田川神社

隅田川神社(墨田区堤通)。

隅田川神社

今では上空を首都高速に塞がれているが、古くから、隅田川の守り神、水神として信仰を集めてきた神社である。

隅田川神社

水神だけに、亀がいる。

隅田川神社 隅田川神社

亀というのは、珍しいには違いないが、ちらほらとは見掛けることはある。が、姿勢や表情に工夫のこらしようがないようで、それほど個性的なものは多くない。
中でも、これはかなり出来が良いのではなかろうか。

隅田川神社 隅田川神社

古い亀。

隅田川神社 隅田川神社

長の年月を重ねた風格は感じられるものの、ここまで来ると、何だかよく判らない。
[ 2012/12/17 21:01 ] 狛犬 東京/墨田 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△