「リベンジ」

「リベンジ」使う人、「雪辱」の3倍 メールなど独特“打ち言葉”浸透

「リベンジ」を使う人の割合は「雪辱」の3倍-。文化庁が21日に発表した平成27年度の「国語に関する世論調査」で、カタカナ言葉の使用頻度の高まりが明らかになった。メールなどで文字を打ち込む際に絵文字を使う割合も6割近くに上り、話し言葉でも書き言葉でもない独特の“打ち言葉”の浸透ぶりが浮かび上がった。

同じような意味の漢字とカタカナ言葉で、どちらを主に使うか尋ねたところ、「リベンジ」は61.4%、「雪辱」は21.4%だった。30代以下では「リベンジ」派が8割を超えた。その他では「アスリート」の使用割合が46.0%に上り、「運動選手」の33.3%を上回った。(産経ニュース)


カタカナことばを使う度合いが増えているのは間違いなく、こういう調査を否定するつもりはないけれども、とはいえその分析を鵜呑みにすべきでないことは言うまでもない。

「リベンジ」と「雪辱」のどちらを使うか、と聞かれた時にどう答えるか。
生まれてこの方「リベンジ」なんて使ったことがない、という方なら躊躇なく「雪辱」と答えるだろうけれども、僕ならちょっと迷ってしまう。
そういえば最近、「雪辱」なんて使った記憶がない、「リベンジ」なら使わないこともない、と思って「リベンジ」と答えるかもしれないけれども、ちょっと待て、とも思うのである。

英語の原義はともかく、現代日本語としての「リベンジ」は、商店街の福引きでハズレを出して、続けてもう1回引く前のようなシーンでも使える程度のごく軽いニュアンスを持ったことばである。同じシチュエーションで「雪辱」を使うことはまずありえない。「雪辱」に近いニュアンスで使われることもあるとしても、そうでないニュアンスを多く持っているのである。
つまり、
 雪辱 = リベンジ
ではなくては、
 雪辱 ⊂ リベンジ
ということである。
「雪辱」も「リベンジ」もどちらも使う、という人にしても、実際問題、「雪辱」を使うシーンは、そうそうあるものではないだろう。だから、どちらを使いますか、と聞かれたら、「リベンジ」と答える人が多くなるのは当り前である。
つまり、「雪辱」と「リベンジ」を「同じような意味」のことばとして二者択一させることに、妥当性があるか、ということである。

「再挑戦」「もういっちょ」「今度は勝つぞ」などと言っていたことばが昨今では「リベンジ」に置き換えられているわけだから、カタカナことばが増加しているのは間違いなく、この調査の結論が間違っているわけではないだろう。
が、こういう調査結果を見た時に、何も考えることなくしたり顔で受け売りしたりすることは、やめた方が良い。

いわゆる「ら抜き」

「見れた」「出れる?」…「ら抜き言葉」初めて逆転 「確信犯」の誤用は7割

21日に発表された文化庁の平成27年度「国語に関する世論調査」では、文法上誤りとされる「ら抜き言葉」も調査対象となり、「見れた」や「出れる?」などの使用割合が初めて本来の表現を上回った。

「ら抜き言葉」の調査は今回が5回目。「見られた」と答えた人は44.6%で「見れた」は48.4%、「(早く)出られる?」は44.3%で「(早く)出れる?」は45.1%と、それぞれ逆転した。

いずれも年代が若くなるほど「ら抜き」を多用する傾向がみられ、40代以下はどの年代も5割を超えた。ほかにも「来れますか」が44.1%で「来られますか」の45.4%に肉薄した。

こうした傾向について、文化庁の担当者は「逆転したのは『ら抜き』にすることで意味が正確に伝わる可能性が高い言葉ばかり。例えば『見られた』だと受け身の表現にも聞こえる。らを抜くと意図が伝わりやすいので多くなっているのかもしれない」としている。(産経ニュース)


やはり定番のいわゆる「ら抜き」(厳密には「a-r抜き」。以外単に「ら抜き」と言う)の問題が興味深い。
とりわけ、文化庁の担当者が調査の内容を理解して発言しているかどうかに興味が沸く。

文化庁の「平成27年度「国語に関する世論調査」の結果について」によれば、調査に使われたのは、こんなものである。

(1)
(ア)こんなにたくさんは食べられない 60.8%
(イ)こんなにたくさんは食べれない 32.0%
(2)
(ア)朝5時に来られますか 45.4%
(イ)朝5時に来れますか 44.1%
(3)
(ア)彼が来るなんて考えられない 88.6%
(イ)彼が来るなんて考えれない 7.8%
(4)
(ア)今年は初日の出が見られた 44.6%
(イ)今年は初日の出が見れた 48.4%
(5)
(ア)早く出られる? 44.3%
(イ)早く出れる? 45.1%

(4)(5)が逆転している例で、(1)(2)(3)がそうではない例である。
文化庁の担当者が「逆転したのは『ら抜き』にすることで意味が正確に伝わる可能性が高い言葉ばかり」と言っている意味が判らない。
むろん、「『見られた』だと受け身の表現にも聞こえる。らを抜くと意図が伝わりやすい」ということ自体は容易に理解できるのだけれども、実はこれは何も言っていないのと同じである。逆転していないものが「『ら抜き』にすることで意味が正確に伝わる可能性が高」くなく、「らを抜くと意味が伝わりやす」くないことが説明されていない。

逆転していない(1)の「食べられる」「食べれる」についても、前者が可能・尊敬のいずれにも取れるのに対して、「食べれる」なら可能にしか取れない
例文の「こんなにたくさんは食べられない」は可能としか考えられないけれども、「少しですけど食べられますか」なら尊敬の可能性が高そうである。「たくさん食べられますか」だったらどちらとは断定できない。「食べれる」にすれば、可能に限定されるから、「意味が正確に伝わる可能性が高」くなるはずである。
これは(2)でも(3)でも同じである。そもそも「ら抜き」というのは、それによって可能動詞を作っているのだから、「意味が正確に伝わる可能性が高」くなるのは当り前のことである。
(2)はかなり拮抗しているけれども、(1)(3)にはかなりの開きがあって、「ら抜き」を使っているのはまだ少数派のようである。
「『ら抜き』にすることで意味が正確に伝わる可能性が高い言葉」であるのに「ら抜き」が一般化していないことばがあるにもかかわらず、それを考慮しないで、「『ら抜き』にすることで意味が正確に伝わる可能性が高い言葉」だから「ら抜き」が使われているのだ、というのは、いわば、りんご畑で「赤くなっている実はりんごばかり。りんごは赤くなりやすいのかもしれない」と言っているに等しい。

「おけ」

僕はテレビを見ていてその場で何かコメントするようなことは滅多にしないのだけれどもこれはつい反応してしまった。

「OK」を「おけ」 10代の半数が表現

メールやSNSなどで「OK」という単語をひらがなで「おけ」などと表現することがある10代の若者が半数に上ることが文化庁の調査で分かりました。こうした表現は、いずれも入力ミスがきっかけで使われるようになったとみられ、専門家は「若者の間で入力ミスであろうと、とにかく早く返信したほうが仲間に信頼されるといった思いが強い。若者が常にせかされた社会で生きていることの表れだ」と分析しています。(NHK NEWS WEB)


いや、それは違うだろうと思う。

まずは揚げ足取りで言うと、「up」を「うp」とするようなのは変換ミス由来だろうけれども、「ok」を変換ミスしたら「おk」にはなっても「おけ」にはならない。
それはそれとして、速く打つために「ok」ではなく「おけ」を選択している、それは現代の若者が常に社会から急かされているからだ、という、何でも現代社会の所為にするステレオチイプな論調には、違和感を覚える。

少なくとも十数年前には、ごく一部でしかなかったかもしれないけれども、承知を意味する「おけおけ」ということばが、口頭語として既に使われていた。
ただし、それが書記言語に取り入れられるには至っていなかった。当時の書記言語の主流は書簡であり、過度な口頭語の流入は、忌避されていたからである。
現代の書記言語は、メール然りライン然りtwitter然りSNS然り、口頭語との垣根は限りなく低くなっている。それで、口頭語「おけ」とか「おけおけ」が、書記言語に流入したに過ぎないように見える。

落語「大工調べ」の中で、与太郎から「あたぼう」とは何かと聞かれた棟梁が、「当たり前だ篦棒めを詰めたんだ、そんな長いことばを全部言ってたら温気(うんき)の時分には腐っちまう、日の短い時分には日が暮れちまう」と言う場面がある。
これを聞いて、「江戸っ子は社会から急かされていたのだ」などと言っても誰からも相手にされないだろうけれども、「現代の若者は…」と言われると、ついそうなのかと思ってしまう。

「ok」を「おけ」と表記する、「up」を「うp」と表記する現象の理由はいくつも考えられるはずなのに、まず何となくそんな気になりやすい現代社会の病理に短絡して決着しようとするのは、安直に思える。

中秋の名月2016

アップするのが1日遅れたけれども、昨日の月。
小雨、曇りの天気だったけれども、夜には良く晴れた。

中秋の名月

(Canon PowerShot SX50 HS)
[ 2016/09/16 22:48 ] 自然・季節 自然 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

日付の指定

SQLで、where句に日付を指定する場合についてのちょっとしたメモ。

データ作成日([create_datetime])が2016年8月のものを抽出したいとする。なお、このカラムはdatetime型であることとする。

where
[create_datetime] >= '2016-08-01' and
[create_datetime] <= '2016-08-31'


このように条件を指定すれば、2016年8月に作成されたデータがすべて抽出できるかというと、そういうわけではない。
2行目FROM「'2016-08-01'以上」の方は問題ないのだけれども、3行目TO「'2016-08-31'以下」は、実際には「'2016-08-31 00:00:00 000'以下」だから、この時刻を1msでも越えたら範囲外になる。だから、この条件では、事実上、「'2016-08-31'」のデータは抽出されない。

3行目TOを変更して、

where
[create_datetime] >= '2016-08-01' and
[create_datetime] < '2016-09-01'


とすれば、「'2016-09-01'未満」となるから8月分のデータはすべて抽出できる。だからこれで良しと言えないことはないのだけれども、何かのツールに組み込んでこれをパラメーターにする場合、ユーザーに常にプラス1日で入力して貰うことには、理解を得がたい場合もあるだろう。

そこで、次のようなSQL文を書く人もいる。

where
[create_datetime] >= '2016-08-01' and
convert(date,[create_datetime]) <= '2016-08-31'


[create_datetime]の値をdate型に変換すれば、8月31日のデータはすべて'2016-08-31'という形になるから、この条件で8月分のデータはすべて抽出できることになる。

僕も、最初の内はこういう書き方をしていたのだけれども、これだと[create_datetime]をすべてdate型に変換した上で、その変換結果の中から該当日付のデータを抽出することになるので、処理としては重くなる。[create_datetime]にインデックスが張られれていたとしても、convert(date,[create_datetime])に対してそのインデックスが効くわけではない。

それで、こんな書き方をするようにした。

where
[create_datetime] >= '2016-08-01' and
[create_datetime] < dateadd(day,1,'2016-08-31')


「'2016-08-31'プラス1日(='2016-09-01')未満」という条件になるから、これで8月分のデータがすべて抽出できる。前のSQLと違って、検索するカラムのデータに対して型変換を掛けているわけではないから、処理が無用に重くなるということもないし、毎回1日足す必要がないからユーザーフレンドリーでもある。

各種変換

以前のエントリをちょっと見直していたら、昨年末、「今度はSQLのメモでも書いてみるか」などと書いていた。すっかり忘れていたけれども、予告していたものならもう少し書かないとカッコ付かないので、書いておくことにする。ただし、書くごとにどんどん大したことがなくなって行くのは致し方ない。

簡単なんだけれども、すぐに忘れてしまってその都度検索してしまうSQLのメモ、その2。

--指定の値より大きい最小の整数を返す…切上げ
select ceiling( 1.11 ) --'2'

--指定の値より小さい最大の整数を返す…切捨て
select floor( 1.11 ) --'1'

--ステートメントを宣言
DECLARE @postalcode nvarchar(8) = '236-0044'

--指定のカラムの値の順序を指定して並べ替え
ORDER BY case [カラム] when N'鈴木' then 1 when N'岡本' then 2 when N'佐藤' then 3 else 4 end

--データの前後のスペースを取り除く。
--先頭
select ltrim(' あああああ ') --'あああああ '
--末尾
select rtrim(' あああああ ') --' あああああ'
--両方
select ltrim(rtrim(' あああああ ')) --'あああああ'
--全角のスペースを取り除く場合。
select ltrim(replace('   あああああ',' ',' ')) --'あああああ'

--改行コード、TABを削除--CHAR(13)=line feed(LF),CHAR(10)=carriage return(CR),CHAR(9)=TAB
select REPLACE(REPLACE(REPLACE(N'カラム カラム',CHAR(13), ' '), CHAR(10), ''), CHAR(9), '') --'カラムカラム'

--文字列の一部を切り出す
substring('1234567890',6,4 -- '6789')