「行こうじゃないでしょうか」

しばらく前にテレビでニュースを見ていたら、某野党の党大会の映像が流れていた。
そこでは党代表が、実現して行くべき党の政策について、聴衆に呼びかけていた。
その内容はどうでも良いのだけれども、呼びかけの語尾が妙に気になった。
「…して行こうじゃないでしょうか」
この言葉には、聞いた瞬間に大きな違和感があった。

「…じゃ(では)ないか」という言い方はある。その前にある内容を強く勧誘する言い方である。
「…して行こう」ということを強く勧誘しようとするのなら、「行こうじゃないか」と言えばいいわけだけれども、それでは乱暴だと考えて、丁寧な言い方をしようと思ったのかもしれない。
が、「行こうじゃないでしょうか」はメチャクチャである。
「ない」を丁寧に言えば「ありません」である。だから、言うまでもなく、「行こうじゃありませんか」と言えば良かったのである。
「ないでしょう」も丁寧にはちがいないが、これは「ない」に対するものではなくて、「ないだろう」という推量形に対してのもので、これでは「ない」そのものが丁寧になっていない、ばかりではなく、そもそも表している意味が違う。

党内の意見対立で自分の主張を強く打ち出しにくい事情があって、ソフトにソフトに、と過剰に心掛けた結果だったのかもしれないけれども…。

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