「島」

今年の漢字が「暑」に決まったそうである。
そういえばたしかに今年の夏は暑かった。が、喉元過ぎれば何とやらで、もうそんな印象は薄れてしまっているので、しっくり来ない気もしないではない。
とはいえ、「災」(2004年)とか「偽」(2007年)とか「変」(2008年)とかでなかっただけ、良い年だったと言えるのかもしれない。

それに合わせて、閣僚が選ぶ今年の漢字、というものがあった。

今年の漢字 「島」「滞」「拓」…菅首相は修行の「行」
 菅直人首相は10日、官邸で、2010年を漢字一文字で表すよう記者団に聞かれ、「行」と書いた直筆の色紙を掲げた。首相は「修行、実行の『行』だ。首相という仕事は修行している身だ、という意識でやらなきゃいけない」と語った。
 他の閣僚も10日の記者会見で漢字を挙げるよう求められ、北沢俊美防衛相は「島」を挙げた。北沢氏は「尖閣諸島、北方領土、(北朝鮮に砲撃された韓国の)延坪島(ヨンピョンド)など島を舞台にした話題が非常に多かった」と説明。海江田万里経済財政担当相は、景気の足踏み状態やねじれ国会下の与野党対立で法案が成立しなかったことを理由に「滞」を選んだ。
 一方、仙谷由人官房長官は日本人科学者のノーベル賞受賞などを挙げて「未来を切り開いてきた開拓者が脚光を浴びた」と述べ、「拓」と書いた色紙を示した。

タイトルだけ見ると、首相がそんな個人的な感想を言ってどうする! という感じだが、記事では「修行」「実行」の「行」と言っているのだから、少しばかり底意を感じないでもない。「修行」だけでなく、「実行」についてももっと語っているはずだし。ちなみに、我が家で取っている産経新聞では、記事本文にも「実行」のことばはなかった。

それはそれとして、一番気になるのは防衛相の選んだ1字である。尖閣や北方領土を取り上げること自体は良いとして、それを表わすのに「島」の字を選ぶのはいかがなものか? これではただ単に、島が気になった、と傍観している程度のことである。
「島」を取り上げるのなら、「守」とか「護」とか「戻」とか、そうでなければ逆に「諦」とか「棄」とか~なんてことを言ったら罷免になりかねないけれど~、何らかの意思を表わす漢字を選ぶべきではなかったか。

もっとも、1年を漢字1字に象徴すること自体、無理があるとも言えるから、そんなことに目くじらを立てるのもどうかとは思うけれども…。
[ 2010/12/11 16:39 ] 理屈・屁理屈 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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