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犬吠埼・その2(銚子2011・その6)

まだ引っ張る銚子ネタ。

東の空見るゝゝ金光射し来り、忽然として猩紅の一点海端に浮み出でぬ。驚破(すはや)、日出でぬ、と思ふ間もなし。息をもつかせず、瞬く間もなく、海神が手もてさゝ(注)ぐるまゝに、水を出づる紅点は金線となり、黄金の櫛となり、金蹄となり、一揺して名残なく水を離れつ。水を離るゝ其時遅く、万斛(ばんこく)の金たらゝゝと昇る日より滴りて、万里一瞬、此方を指して長蛇の如く大洋を走ると思へば、眼下の磯に忽焉として二丈ばかり黄金の雪を飛ばしぬ。

(注=本文「敬」の下に「手」。何故かこの文字を入れるとエラーが起こるのでかなにした。)

徳冨蘆花の『自然と人生』中、「大海の出日」より。蘆花が犬吠埼の旅館水明楼から見た日の出の様子の描写である。

今回の宿は12年ぶりの「ぎょうけい館」。12年前には「暁鷄館」だったが。
この宿は、全室オーシャン・ビューなのが売りである。ここに来た以上、日の出を見ないではおられない。しかもこの時期、日の出は6時40分頃なので、起きるのもさして苦にはならない。

まずは日の出の10分ほど前。紫がかった空が実に美しい。

犬吠埼日の出

海面には雲が垂れ籠めている。「残念ながら」と書くべきところかもしれないが、実は水平線から日の出が見られる日の方が珍しいようだ。夜から明け方、強い風が吹くと雲が無くなるらしいが、大抵は雲から日が出る。これも「あしか寿司」のご主人の話。

まだ太陽は顔を覗かせていないが、雲が金色に輝き出す。

犬吠埼日の出

日の出への期待はいやが上にも昂まる。そして漸く顔を覗かせた、と思うと、あっという間に日は昇る。

犬吠埼日の出

犬吠埼日の出

犬吠埼日の出

日の出の時刻からここまで20分弱。蘆花も書いているように、日の出前後の情景は刻一刻、目まぐるしく変化する。寝坊は禁物なのである。


<余談>
銚子とはまったく関係がないけれど、もうひとつ、日の出を見事に表現した描写を。

あァ、ぼおゥッと白んできやがった……あァ、いい色だなぁ、えゝ? よく空色ッてえとあの青い色一色だけなんだけどねェ、青い色ばかしじゃあねえや、白いようなところもあるし、なんかこう橙色みてえなところもありやがるし、どす黒いところもあるし、あァ、いい色……あァ、お天道さまが出て来た……

(青蛙房刊『桂三木助集』より)
3代目桂三木助の落語「芝浜」である。
[ 2011/01/18 22:22 ] 旅・散策 | コメント(3) | TB(0) |  TOP△

No title

あら、奇遇。

僕が泊まったのも「ぎょうけい館」です。
「ぎょうけい」と聞いて「行啓」だと思っちゃうのが職業病か。

で、どのへんの部屋でした?
[ 2011/01/19 00:24 ] [ 編集 ]

Re: No title

> あら、奇遇。

いや、本当に。

> 「ぎょうけい」と聞いて「行啓」だと思っちゃうのが職業病か。

だから、ひらがななんかにしなきゃ良いのに。建物の外に書かれている字はさすがに漢字のままでしたけど…。

> で、どのへんの部屋でした?

16日のエントリの灯台の夜景の写真の左下に写っているのが、ロビーから海側に出る出入口です。2階の食堂に近い部屋でした…なんて言っても判りますまいが…。
[ 2011/01/19 00:40 ] [ 編集 ]

No title

書きました。
くやしくなんかないもん。

http://blog.livedoor.jp/yatanavi/archives/52744524.html
[ 2011/01/19 23:55 ] [ 編集 ]

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