似而非DTP講座(その8・踊り字)

古典の文章を書く際に、「踊り字」と呼ばれるくり返し符号が必要になる。
1字くり返しの踊り字は、「ゝ」とか「ヽ」のような文字がある。前者がひらがな用で、後者がカタカナ用。これらは、「くりかえし」と入力して変換すると出て来るから、苦労はない。
問題は、2字くり返しの踊り字である。そう、あの「く」を倍角にしたような文字である。
と、いうわけで、「く」を拡張書式の「文字の拡大/縮小」で200%に設定してみる。

踊り字

厳密に言えば心持ち形は違うが、まず、こんなものである。以上、終わり…というわけにはいかない。
「ゝ」に対して「ゞ」が、「ヽ」に対して「ヾ」があるように、この2字くり返しの踊り字にも、濁点が付いたものがあるからである。
それなら、「ぐ」を倍角にすればいいじゃないか!

 踊り字

一丁上がり…いや、ちょっと待て。濁点まで長体が掛かってしまっている。これではカッコ悪い。
もっとも、ふつうはこれくらいで我慢をするものである。実際、そういうのも見掛けないわけではない。だが、そこをもうひと押し!

「く」は200%にしたいが、濁点は100%のままにしたいわけである。つまり、踊り字と濁点が別々に編集できれば良いわけだ…が、そんな都合の良いことができるのか?
まず、「く」を200%に拡大してみる。

 踊り字

この、長体を掛けた「く」に、ルビを振るのである。
さて、何のルビを振るか? それは、濁点である。「だくてん」と入力して変換すると、「゛」という字が出る。

踊り字

濁点のサイズを、本文と同じ「9.5pt」に指定。
その結果が、これ。

 踊り字

大して変わらないじゃないか、と憤る勿れ。ここからが、腕の見せ所である。
この、濁点を付けた長体の「く」を右クリックする。

踊り字

「フィールドコードの表示/非表示(T)」をクリック、もしくはキーボードで「T」と入力。
すると、こんな変なものが出て来る。

 踊り字

フィールドコードというのは、大雑把に言うと、ルビの書式を設定しているもの。それを露出した状態にするのが、「フィールドコードの表示」である。
ポイントは、赤丸を付けたところ。

 踊り字

まずは「゛」。長体の文字にルビを付けたので、「゛」も長体が掛かってしまっている。そこで、これだけを選択して、「文字の拡大/縮小」で100%に設定する。

 踊り字

だいぶサマになった。強いて言えば、濁点が、踊り字から少し離れ過ぎている感じもする。ほんの少し、左に寄せたい。
そこで、先ほどもう1個丸を付けていた、「8」である。この数字は、ルビの位置を表わしている。数字が小さければ小さいだけ、左に寄って行き、「0」にすると、本文の文字と同じ位置に来る。
最終的に、フィールドコードをこういうふうにいじってみた。数字を「7」に、「゛」を100%にした状態である。

 踊り字

結果、こう↓なる。

 踊り字

なお、フィールドコードの表示/非表示の切り替えは、該当の文字を選択して「ALT + F9」でも可だが、滅多に使わないコマンドを覚えるのも面倒なので、上記の方法がおススメ。

どうもマニアック過ぎて、あまり役に立ちそうもない。

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