「兵隊駆ける」

「似而非DTP講座」を書いていて思い出した、どうでも良い思い出話。

学生時代にアルバイトしていた出版社で、ある時、「ヘータイカケル」ということばを耳にした。
その瞬間、僕の頭の中を、イギリスの近衛兵が駆け回った。何故イギリスの近衛兵か? という疑問はあるだろうが、実際そうだったのだから仕方がない。
その後もちょくちょくこのことばを聞いたのだが、自分の仕事とは直接の関係がなかったので、尋ねる機会もないまま、頭の中で近衛兵が駆け回り続けていた。

しばらく経った頃、「チョータイカケル」ということばを耳にした時に、近衛兵はようやく駆け回るのをやめた。「チョータイ」に当てはまる漢字として、「長体」以外には思い当たらなかったからである。そうとなれば、「ヘータイ」は「平体」でしかありえない。

なお、「平体掛ける」というのは、読んで字の如く文字を平たくすること。「平体」ということばそのものが「平べったい字体」という意味を持つのだから、日本語としては「平体にする」とでも言うべきなのだろうが、一種のギョーカイ用語なのだろう。
Wordで言えば文字の縮小を掛けることである。反対に、「長体掛ける」は、文字の拡大のことを言う。
行を詰めるために記号などに「平体掛ける」ことはままあるけれども、「長体掛ける」ことはあまりないので、頭の中の兵隊がおとなしくなるまでに、かなりの時間を要したわけである。

つまるところ、「判らないことは聞け!」ということである。ただそれだけ。

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