落選候補のことども

意味深なタイトルのようにも見えるが、まったく深くはない。

このブログを始めたのは、2010年8月7日、つまり明日で満1年になる。
さほど本気でやろうと思っていたわけではなく、ちょっと試しに、と思ってアカウントを登録してみたら、早くもページが出来上っていた。
アカウントを取っても、非公開にしておく設定もあるはずだが、その時は良く判らなかった。
それに、公開されていたところで、何も記事がなければアクセスして来る人もあるまいから、別段構わないはずなのだが、変なところで凝り性で見栄っ張りなので、そんなみっともないページをweb上に曝しておくわけにはいかない、ということで、慌てて始めたのである。

そんなわけで、タイトルも適当にその場の思い付きで決めたのだが、翌日の第2回目のエントリで、いくつかの落選した候補めいたものを上げておいた。

ちょっと違う気分の時期だったら、『おろかなるひとりごと』になっていたかもしれないし、『ALL THINGS MUST PASS』だったかもしれない。『SHEEP MAY SAFELY GRAZE』とか『大西洋横断』、あるいは『かのように』とか『ドラゴン真夜中に踊る』でなかったとも言い切れない。その程度のものである。


それらの由来を知りたいと思う人はどこにもいるまいが、開設1周年を目前にして、説明しておく。理由は、今書かなければ、永遠に書く機会が訪れないからである。

『おろかなるひとりごと』
判る人には判るだろうが、そう多くもあるまい。『よしだたくろう・オン・ステージ ともだち』の冒頭に収められている曲のタイトルである。
実はこれが、最有力候補だった。ブログを始める時期が少しでもずれていれば、このタイトルになっていた可能性は極めて高い。
だが、看板が「おろかなるひとりごと」で、中身も本当におろかなるひとりごとでは洒落にならないので、すんでのところで思い直したのである。
なお、いま確認したら、正しくは「おろかなるひとり言」だった。
さらに、今更ながら勘違いに気づいたのだが、その時僕の頭の中にあったのは、同アルバム中の別の曲「何もないのです」だった。この曲のこの上もなく脱力する感じが有力候補の理由だったのだが…。
中身が何もなくてタイトルが「何もないのです」では、やはり洒落にならない。

『ALL THINGS MUST PASS』
日本語に訳せば「諸行無常」、だが、別に仏教思想とは関係がない。
この頃、ジョージ・ハリスンのアルバムを、偶々聴いていただけである。

『SHEEP MAY SAFELY GRAZE』
邦題は「羊は安らかに草を喰み」。J.S.バッハの「狩のカンタータ 楽しき狩こそ我が喜び(我が楽しみは元気な狩のみ とも)」の中の一節である。
今は『古楽の楽しみ』に模様替えした、NHK FMの『朝のバロック』という番組のタイトル曲だった。恐らく、カール・ミュンヒンガー指揮/シュトゥットガルト室内管弦楽団の演奏によるものだったろうと思うが、それほど造詣が深くないので自信はない。
20~10数年前、毎朝聴いていたのだが、番組が終わった後の平井信行さんの天気予報が楽しみだった。ギャグをかまし過ぎて注意されたのだろう、途中から少しおとなしくなったが…。

『大西洋横断』
英語に訳せば、"Atlantic Crossing"。名曲 'Sailing' が収録された、ROD STEWARTのアルバムのタイトルである。これも、この頃良く聴いていた…のだと思う。
セールス的には成功したのだろうが、天才ロック・シンガーとしてのロッドは、このアルバムを境に消え、それ以降、ヒデキと化して行く。
「大西洋を渡って戻って来い」というのが、初期ロッド・ファンの合言葉である。

『かのように』
学生時代、『鴎外選集』を片っ端から読んでいた時に、かなり鮮烈な印象の残った作品のタイトル。
内容は忘れてしまっても、「かのように(アルス・オップ/コム・シィ)」ということばは、記憶に残っていた。
…「人生のあらゆる価値のあるものは、かのようにを中心にしている」。

『ドラゴン真夜中に踊る』
レイ・ブラッドベリの『社交ダンスが終った夜に』に収められている短篇のタイトル。
1時間半ででっち上げた映画のフィルムを、酔っ払いの映写技師が滅茶苦茶な順番で上映する。それが最高の評価を受けて数々の映画賞を獲得する…という話。
この短篇集自体は、それほど気に入っているわけでもないのだが、この1篇は、出色だった。

件のエントリで、「あるもののもじり」と書いた、当ブログのタイトルの由来は、次回に。

さて、”どんな話をしゃべりましょうか?”。
[ 2011/08/06 07:13 ] 能書き | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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