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『キリストの勝利』

塩野七生『ローマ人の物語 38~40 キリストの勝利[上]~[下]』(新潮文庫)を読み始めた。

ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉 (新潮文庫) ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉 (新潮文庫) ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫)

今年もローマ人の季節がやって来た。
長い長い物語も、いよいよ大詰めを迎えつつある。

長いローマの歴史の中では、動乱の時代もあれば安定した時代もある。
市民にとっては、安定した時代の方が当然住みやすいのだが、僕のような後世の人間が興味本位で読む分には、動乱期の方が断然おもしろく感じるのは致し方ない。
たとえば、カエサルよりアウグストゥスの方が、政治家としてはきっと優れていて、住みやすい世の中を作った偉大な人物なのだろうとは思うのだが、読み物としてはおもしろみに欠ける。

この巻が描いている時代は、動乱期に当たる。というより、ローマもここに至って、もはや安定を望めないような時代に入っているのである。動乱と不安定は必ずしも等しからずなので、帝国樹立前の時代と比べると、事件も小粒ではあるが、それでもなかなか興味深いところである。

さて、こんなものは歴史ではない、という人がいる。当然である。純粋な意味における歴史(史学)だと思って読む方が違っているのである。
こんなものは小説ではない、という批判も似たようなものである。歴史を素材にした物語なのであって、一種の歴史物語(日本古典における栄花物語の如き)と考えるべきではないか。とはいえ、つまるところ、要は好き嫌いの問題である。
それから、著者の政治的な思想・発言を嫌悪する人も少なからずいる。だが、それも僕にとってはどうでも良いことである。凶悪な犯罪者だというのなら話は別かもしれないが、その人の思想信条と、書かれたものとは、分けて考えるべきものである。

ところで、何故、「読み始めた」という段階でこのエントリを書いたのか?
それは、実はごく最近まで同じ著者の『海の都の物語』を読んでいて、頭が切り替わり切っていないので、なかなか一気に読み終えられないだろう、というのが理由である。
延々と時間を掛けて読み終わってから、くだらない感想めいたことを書くのも間の抜けたものである。
そういうわけで、この巻の内容の紹介にはまったくなっていないのだが、ぼちぼち読んで行くつもりである。

なお、どうでも良いことだが、このシリーズを読み始めてから、学生時代の勉強不足を痛感して、山川の世界史を読んだ。この本とは関係のないことだけれど…。
[ 2010/09/10 09:10 ] 本と言葉 歴史の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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