『教養のための社会日本の歴史』

娘(小学6年)が社会の授業で日本史を教わっているのだが、どうにも要領を得ない。
「大化の改新」だの「三大武将」だの、日本史上のタームは口から出て来るものの、それがどうにも歴史の流れと結びついていない感じである。

教科書をきちんと読んでいないからだろうと思って、娘に教科書を借りて見てみたところ、致し方のないところがなくもない…という感もある。
巻頭、縄文時代の人たちの暮らしが、5ページに及ぶ壮大な絵を中心にして説明される。
続いて、弥生時代が4ページほど。邪馬台国のエピソードも書かれている。そして、古墳時代。
次に、聖徳太子の事蹟が解説された後、大仏建立・鑑真・道長の時代、と続く。…。
バラバラなエピソードが羅列されている感じで、それぞれの繋がりは薄い。

むろん、各時代をこれ以上詳しく扱っていたら、とても1年では教え切れないだろう。
それに、教科書は学習指導要領に則って作られているわけで、「我が国の歴史上の主な事象について,人物の働きや代表的な文化遺産を中心に」云々というのに、完全に該当している。
だから、娘の教科書が別段悪いわけではないし、文句を言うつもりもない。

とは言え、娘の理解度をそのまま放置しておくわけにもいかないので、歴史の流れを理解できるような読み物を買ってやろうと、神田三省堂へ行ったのだが、ない。
ないことはないのだが、まともな通史めいたものは5冊くらいのセットになっていて、よほど興味がなければ古代の途中くらいで挫折すること必定である。
戦国の武将や幕末の志士の伝記などはたくさんあるが、それでは歴史の流れは判らない。
かと言って、マンガ教材に逃げるのも不本意である。…

そんなこんなで、あれこれ探していて、見つけた1冊。

啓明舎編『教養のための社会日本の歴史―小学社会か・ん・ぺ・き教科書

教養のための社会日本の歴史―小学社会か・ん・ぺ・き教科書

今時の絵や図版だらけの教科書とは違って、読むところがたくさんある。むろん、必要な図版は十分に掲載されている。
各時代の特徴が解説されているだけではなくて、前代との繋がり、後代への展開が判るように、編集されている。小学生向けだから、簡潔に判りやすく書かれているのはもちろんだが、それでいて、なかなか読み応えがある。
小学生のみならず、日本史が苦手な中学生とか高校生(とか大学生…なんて言ったら失礼か?)は、ここからやり直してみるのは如何か。小学校の勉強ではなく、「教養のための社会」なのだから、そんなに恥でもないのではないか?

なお、啓明舎の書籍の紹介ページを見たら、「歴史の流れをつかむことが何よりも大切です。」とあった。まさに、その通りである。
[ 2011/09/27 23:13 ] 本と言葉 歴史の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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