『佐藤さとる童話集』

佐藤さとる『佐藤さとる童話集』
佐藤さとる童話集 (ハルキ文庫)

日本の長篇ファンタジー文学の嚆矢と称される『誰も知らない小さな国』の作者、佐藤さとるの短篇集。

「壁の中」は、子供向けのファンタジーというよりは、大人向けと言っても良い気がする。
「角ン童子」と「ぼくのおばけ」はどちらもお化けの話だが、怪談ではなく、ちょっと不思議な楽しい話。
山を削り谷を埋めて作られた団地に建つアパートの屋上と、削られた山の頂上が交錯する「この先ゆきどまり」は、特に秀逸である。

以前紹介した『あまんきみこ童話集』と同じく、文庫本だから、字が小さく、ルビも少ない。小さい子供が苦労なく読めるものではないので、子供に読ませる場合には読み聞かせが必要。
だが、大人が読んでも、不思議な世界が十分に楽しめる本だと思う。
[ 2011/11/09 22:43 ] 本と言葉 子供の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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