「危のうございます」

形容詞を丁寧な言い方にする場合、本来は、連用形のウ音便に「ございます」を付けた。「美しゅうございます」とか「悲しゅうございます」とか。
「とんでもない」のように、現在では「とんでもないことでございます」が正しいとされていることばも、やはり本来は、「とんでものうございます」と言ったはずである。

ただし、漱石の『坊っちゃん』を見ると、「一体生徒が全然悪るいです」という言い方もあるから、古くから終止形+「です」も併用されていたのだろう。
それはともかく、現在では終止形に「です」を付けるのがふつうになっていて、連用形ウ音便+「ございます」は、もはや死語に近い。

それが、今朝、地下鉄の車内放送で、こんな言葉を聞いた。

  「駆け込み乗車は危のうございます…」

声を聞いただけだが、それほど年の人とも思えない。恐らく僕より若いだろうに、ずいぶん古風なことばを使う人がいるものだ、と軽く感慨に耽っていると、続いて次の駅に停まる時のアナウンスが…。

  「電車が遅れまして、ご迷惑のほう、お掛けしております…」

…。

「おいしいです。」「うつくしいです。」って聞いたら確かにひっかかってしまうのですが、かといって自分が話すとき「おいしゅうございます。」「うつくしゅうございます。」何て言うのはなんか」たいそう過ぎるような気がして・・・・なんとか「おいしい」「うつくしい」という形容詞を使わずになんとかならないかなんて言葉の選択に困っています。

・・・難しいですね。
[ 2012/01/18 19:38 ] [ 編集 ]

Re: 三友亭主人 さん

ことばというのは時代や地域によって差があったり、理論上正しくても実際にはほとんど使われないものがあったりで、調べれば調べるほど、何が正しく何が間違いか、判らなくなります。
文豪が使っていれば正しいとも言えないですし…。
本当に難しいです…いや、難しゅうございます…か?
[ 2012/01/19 21:26 ] [ 編集 ]

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