スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | | CM(-)TB(-) |  TOP△

受益者の声

物事に100%正しいということはなく、100%間違っているということもない。それに、物事に対する評価は、それ自体の良否によることは勿論だが、その製作者への好悪の感情が反映することを排除しがたい…というのが、僕が政治的な発言を控える所以、のようなものなのだが、それでもどうしても我慢が出来なくなることも、ないわけではない。

大阪教育条例案 生徒らの申告反映 不適格教員を分限免職 (産経新聞)

大阪府の松井一郎知事は7日の記者会見で、適格性の欠ける教職員を分限免職の対象とする教育基本条例案の規定に関連し、生徒や保護者らの申告を反映する仕組みを盛り込む意向を表明した。
申告を受けた教職員らが研修を経ても改善の見込みがない場合、免職を検討する。申告の妥当性や研修の有無は、教育委員会や学校長が判断することを想定。2月府議会に提出する方針だ。
橋下徹大阪市長が代表で松井知事が幹事長を務める大阪維新の会が昨年提出した条例案では、人事査定に相対評価を導入し、下位5%の最低ランクに2年連続で位置付けられた教職員を免職対象としていた。
知事は「教育の受益者の声を入れた方がよい。申し立て権が入れば(対象教員は)5%以上になると思う」と指摘、相対評価にこだわる必要性はないとの認識を示した。
不当な申し立ても想定されるが、知事は「この先生は頑張っている人だと(保護者らに)説明できればいい」と、問題にならないと強調した。
橋下市長も7日、市役所で記者団に「強制的に枠をはめなくても保護者や生徒からの申し出を尊重するならば、(5%という)パーセンテージは関係ない」と述べ、松井知事と同様の認識を示した。
橋下市長も2月市議会に同様の条例案を提出する方針で、両者は8日の府市統合本部会議で考えをすり合わせ、条例案の最終案が固まる見通し。
条例案をめぐっては、教育委員会が定める学校教育の根本指針「教育目標」についても、維新案が「知事が設定し、達成しない教育委員を罷免できる」と規定。これに教育委員側が反発し、文部科学省も地方教育行政法に抵触する可能性があると指摘していた。
最終案では「首長は教育委員と協議しつつ教育目標を決め、教育委員の自己評価をもとに罷免を判断する」と修正することで決着。維新案の骨格は、ほぼ当初の狙い通り盛り込まれる方向となった。


「この先生は頑張っている人だと(保護者らに)説明できればいい」というのは、一体何を言っているのだろうか。説明するのは誰なのか。教育委員や校長なのかもしれないが、それで正当な判断ができるのであれば、そもそも最初から教育委員や校長が評価すれば良いだけのことで、何も申し立て制度を導入する意味はない。

生徒や保護者を「受益者」と呼ぶのも何だか腑に落ちない。ダムを作った場合に受益する農家や観光業者と、教育を受ける生徒やその保護者とは、到底一列に並ぶべきものではないはずである。それを、「受益者」ということばで表現しているところに、考えに何か大きな穴があるような気がしてならないのである。

もちろん、一保護者として、教育の質の向上は切に望むところである。けれども、それは生徒や保護者が教師を採点するようなことで、改善するようなものとは思われない。そこから生み出されるのは、恐らく、生徒や保護者の不興を買わないための方策でしかない。
教師の生徒への媚びを誘発するような施策は、まったく望むところではない。
[ 2012/02/08 21:13 ] 理屈・屁理屈 | コメント(6) | TB(0) |  TOP△

同感頻り・・・
私とてブログに政治的な発言は控えていますが、しばしば彼の行いについては抑えきれずに…つい・・・小泉さんんと時だって我慢できたのに・・・
これは教師という立場からだけではなく、日本の国民として恐怖を感じます。
[ 2012/02/08 22:30 ] [ 編集 ]

Re: 三友亭主人 さん

そもそも、毎年5%ずつ教師をクビにして行けば教育の質が上がる、というのがアサハカな感がありますね。
書いた後になって思ったんですが、教育をここまで功利的にしか考えられないのは、生徒・学生時代、知識を得ること以上の「何か」に触れることができなかったんじゃないか、と、少々気の毒になり…いや、やっぱりなりませんな。
[ 2012/02/09 21:26 ] [ 編集 ]

教育の質が上がるというよりは、自分に都合のいい教師だけにできるってことでしょうね。
実際に5%もクビにすれば、間違いなく訴訟沙汰になるでしょうし、よほどの問題教師でないかぎり大阪府は勝てないでしょうね。
第一、そんな危ない橋渡らなくっても、自然に減っていきますし。
橋下さんはもともと法曹界の人だから、わかってて言ってんだと思います。
狙いは「オレの言うことを聞け!」という脅しと、保護者(支持者)の人気取りでしょう。

生徒による評価は、東京ではすでにやってますが、これがナンというかアレでして・・・。

「オレの言うことを聞け!」に関していうと、出口より入口・・・つまり採用ですが、「受益者」的にはこっちの方がヤバイと思います。
まあ、カンなんですけどね。
[ 2012/02/10 01:47 ] [ 編集 ]

Re: 中川@やたナビ さん

> 保護者(支持者)の人気取り

そうでしょうね。でもそれにすぐ飛びついちゃう方もどうかと思いますけどね。
とても素晴らしい教育施策だったとしても、たちどころに効果が現われるわけないですし。

> 生徒による評価は、東京ではすでにやってますが、これがナンというかアレでして・・・。

そうなんですか。それはそれは…。まぁ、「ナンというかアレ」以上のものになるとも思えませんけど…。
[ 2012/02/10 07:09 ] [ 編集 ]

>「ナンというかアレ」

せこいことに4択になってるんですよ。「普通」が選べないように。
で、ここからはフィクションなんですが、アレを配るときにこう言うんです。

「これは、成績とは関係ありません。が、先生は大変心が弱いです。結果次第では自殺しちゃうかもしれません・・・あ、気にしないで思ったようにつけてください。」

あくまでフィクションです。
[ 2012/02/10 18:49 ] [ 編集 ]

Re: 中川@やたナビ さん

> せこいことに4択になってるんですよ。「普通」が選べないように。

「普通」があると大半の人がそれを選んじゃうんで、アンケートとして効果が薄いんですよ。評価をするに当ってコンサルが入ってるんじゃないですかね…と言っても、僕が助言を求められても、「普通を無くせ」って言うと思うので、その程度のものですけど。

> で、ここからはフィクションなんですが、…

本当にそれを言えるような先生なら、けっして悪い点は付かないんじゃないでしょうか。
[ 2012/02/10 22:15 ] [ 編集 ]

コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://hoshinahouse.blog101.fc2.com/tb.php/462-295e8c60










上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。