『猫とともに去りぬ』

ロダーリ『猫とともに去りぬ』

猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)

シュールと言おうか、ナンセンスと言おうか、アイロニカルと言おうか、どう評したら良いものやらまったく判らない。

年金生活を送っている元駅長のアントニオ氏は、家族に相手にされず、家を出て猫になり、ローマの遺跡に暮らすことに…。---「猫と共に去りぬ」
栓抜き部品工場の社長のマンブレッティ氏は、自動車窃盗団の影のボスでもあって、自分の車より美しい会計係の車を盗み出させ…。---「社長と会計係 あるいは 自動車とバイオリンと路面電車」
保険会社の営業マンのトーダロ氏は、ヴェネツィアが水没するという新聞記事を見て、魚の姿になって水中で暮らすことを決意するが…。---「ヴェネツィアを救え あるいは 魚になるのがいちばんだ」
ベファーナたちが乗るほうきを売っているローマのナヴォーナ広場のベファーナ姉妹。《ミニほうき》を考案して大当たり、次には《ロングほうき》、続いて《ミディほうき》を流行らせて大儲け。それで掃除機の店をオープンするのだが…。---「ベファーナ論」

収められている短篇のいくつかのあらすじめいたものを書いては見たが、そんなものはまるで意味がない。実際に読んでみなければこのおもしろさは判らない。とは言っても、イタリアの文学・文化にまるで造詣のない僕には、4分の1も理解できていないとは思うのだが…。
いずれにしても何とも不思議な、捉えどころのない、妙に惹かれる作品である。

なお、このロダーリ、先日紹介した、『青矢号』の著者である。それで興味を持って読んでみた。

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