ネジバナ

我が家に勝手に生えて来た花。

ネジバナ

写真では、大きさが判らないが、1つ1つの花が2~3mmほどの小さなものである。
花が螺旋状に咲くので、ネジバナの名を持つ。別名「モジズリ」とも。

ところで、ふと Wikipedia を見てみたところ、「源融が百人一首で詠んだ『陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに』の中で、『もぢずり』はネジバナである」と説明されていた。
「源融が百人一首で詠んだ」という言い方と、「…の中で」の助詞「で」の使い方が気になるのは措いておくが、この歌の「もぢずり」がネジバナだという説は、(あたかも検証不要の定説であるかの如くに書かれているが)僕は初めて目にした。すくなくとも架蔵する百首、及び、古今和歌集・伊勢物語の注釈書には、そんな説を載せているものは一冊もない。

参考までに、『新編和歌の解釈と鑑賞事典』から、「しのぶもぢずり」の説明を上げておく。

大別して二つの解がある。一つは陸奥の信夫で生産される織物の模様のこと。一つはしのぶ草で摺った織物の模様のことで、信夫の郡は単に掛詞としてある。また一説に、もじずり石に布をあてて摺ったためともいう。いずれも模様が捩れ乱れているところからの名。


なお、ここにいう「しのぶ草」はノキシノブを指す。辞書で簡単に調べた限り、ネジバナを「もぢずり」と言った用例は、近世に遡ることができる程度のもののようである。
(Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8Di Macro)

【後刻の追記】
Wikipediaの記事の外部リンク(仙台市)を見たところ、こんな記事があった。もし、これを根拠に河原左大臣の歌の「もぢずり」をネジバナだとしているのなら、言うまでもなく完全な誤読である。

福島県北部にあった「信夫郡」で作られていた染物「信夫捩摺」が、独特のもつれて乱れた模様だったため、「信夫捩摺のような花」という意味で「もじずり」と呼ばれたとされます。

[ 2012/06/23 14:25 ] 自然・季節 草花 | コメント(0) | TB(1) |  TOP△

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