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接続助詞「に」に関する断片語

『岩波古語辞典』の「基本助詞解説」、接続助詞の「に」の項目に、次のような説明がある。

格助詞「に」の転用である。従って活用語の連体形を承ける。「に」は単に、「その場合」といった意味を表わすのが本来であるから、前後の文脈によって、意味は、「…ので」「…から」という順接条件、「…のに」「…けれども」という逆接条件のどちらの場合もある。また、添加・類加を表わす。


が、ハッキリ言って、これは変な考え方である。
どこが変なのかというと、「前後の文脈によって…順接条件、…逆接条件のどちらの場合もある」というところである。何故なら、これは接続助詞の機能を否定しているのに等しいからである。
「前後の文脈によって」、順接か逆接かを判断するということは、言い換えれば、当該の助詞「に」自体によっては、順逆の別は判然しない、というのにほかならない。
つまり、順接なり逆接なりを表示する接続助詞としての主体性がないということで、とすれば、助詞「に」には、その前項と後項とを『接続』する機能がないということである。

そもそも、ひとつの助詞が、順接であり、かつ、逆接である、というようなことは、考えられない。
前後の文脈によって、順接にも逆接にも取れる、ということが起こるのは、要するに、それ自体が順接でも逆接でもないからである。
「たくさん寝る元気が出る」の「と」は順接で、「たくさん寝る疲れる」の「と」は逆接だ、などと言ったら、誰も頷いてはくれないだろうけれども、前述の「に」の場合には、賛同する人が多い。

透明なガラスは、赤い光を当てれば赤く見えるし、青い光を当てれば青く見える。が、それは透明だったガラスが赤や青に変色しているのではない。ガラス自体は、あくまでも、透明である。
それと同じで、順逆の別を持っていないから、前後が因果関係とも取れる内容の場合に、順接にも逆接にも見えるようになるのである。

上記の解説の文章を極力活かしたまま強いて書き直せば、以下のようになろうか。

「に」は単に、「その場合」といった意味を表わすのが本来であるから、前後の文脈によって、意味は、「…ので」「…から」という順接条件、「…のに」「…けれども」という逆接条件のどちらにも見える場合があるが、実際には順接や逆接の条件を表わしているわけではなく、あくまでも、単に、「その場合」といった意味を表わしているに過ぎない


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