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衆議院総選挙

12月4日、衆議院議員選挙が公示された。このエントリは、その当日に書いている。
僕は、けっして政治に興味がわけではない。その証拠に、選挙権を得てから、地方議員の補欠選挙1回だけは行かなかった気がするが、それ以外は投票を棄権したことがない。仕事をするようになってからは、出勤日に当たっていても投票を済ませてから出勤しているし、どうしても都合が付かない時には不在者投票を利用した(期日前投票制度ができる以前のことである)。むろんそんなことは取り立てて威張ることではなく、当たり前のことではあるのだが。
が、一方、他人と政治談議を交わすことは大嫌いだから、自分の主張を声高に叫ぶようなことはしない。極端に偏った人ほど、自分の考えが正義だと信じ込んでいて、それにそぐわないことを口走りでもすると、まるで相手を極右か極左であるかのように決めつけて、ねじ伏せようとする。まともにとりあって相手をしたところで、自分が正しいという信念は揺がないから、議論の余地がない。この自分の「正しい」考え方で相手の「誤った」考え方を正す行ないには抗し難い魔力があるようで、日頃から冷静で知的に見える人であっても、突如豹変することがあるから、注意が必要である。
だから、今回の選挙について誰かと議論する気はまったくないのだけれども、大きな出来事であるには違いないから、今の気分を書いておこうと思い立ったのである。
「心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ、ものぐるほしけれ」というところである。

さて、今回の選挙戦には、どうにも争点を見出せない。だから、どの党に投票するか、判断に迷っている。僕は、かなり以前から支持政党は変わらないのだけれども、それでも今回は、どこに投票するか、決めかねている。
何を言うか、大事な争点が満載ではないか、それで選べば良いではないか、という人も多いだろう。たしかに、消費税・原発・TPP・憲法など、大きな問題は数少なくない。が、僕には、それらが明確な争点になっているようには見えないのである。

たとえば、今回の選挙の最大の争点と言って良いであろう原発政策。が、どうも脱原発でないと集票に差し支えるような空気になっているから、主だった党の主張には、大きな違いが見出せない。
自民党の本音は、続原発だと思うのだが、安倍サンがそうはっきり言うわけではなく、何だか煮え切らない。民主党も、党内に様々な意見を抱えているからか、野田サンは脱原発に向かうようなことを言っているけれども、党として本当にやるつもりなのかはサッパリ判らない。
当初脱原発を声高に叫んでいた橋下サンは、続原発の石原サンと組むことを優先してトーンを下げた。もっとも、大飯原発の再稼働を拒絶し続けておきながら、夏の電力逼迫時が迫るや急に高圧的な態度で稼働を容認した人だから、もともと思想として本気なのかどうかは疑わしい。今度は10年後の原発廃止を言うのは10年後に火星に行くと言っているようなものだ、などと言い始めているようである。とは言え、相変わらず脱原発めいたことは言い続けているから、石原サンとまるで整合性のないのは隠せない。石原サンも、脱原発派を馬鹿者扱いするような勢いは無くなっているようだけれども、脱原発反対には違いなかろう。もし維新が政権を取ったら、原発を動かすのか、止めるのか。
脱(卒)原発一本槍で国政に打って出るかと思われた嘉田サンは、脱原発をオマケのように取って付けただけに見える小沢サンと手を組んだ。嘉田サンが本気だとしても、実力者の小沢サンが、脱(卒)原発を最優先課題として取り組むとも思えない。それに、嘉田サン自身、大飯原発の時には橋下サンと同じく直前になって兜を脱いでいる。この人は無念そうな顔をしていたから橋下サンとはちょっと違うのかもしれないが、それまでは、関電に対して「できないできないとまるで駄々っ子のようだ」と言っていたのに、結局は自分が「できるできる」と言っていただけだったのだから、脱(卒)原発実現に向けて確たる目論見を持っているかどうかは疑問である。
一般市民なら、原発はイヤだ、怖い、という気分さえあれば反対する根拠としては十分で、それが民意というものである。あるいは、電気料金が値上げされたら敵わないから稼働させてくれ、というのでも同じである。が、今は政治家が、そういう市民の気分に「ヒヤヒヤ」と合いの手を入れているだけに感じられてならない。
脱原発では経済が成り立たないというのであれば、続原発派は、その具体的な根拠を示して維持を訴えるべきである。逆に、脱原発派は、原発なしで成り立つのであれば、その根拠を示すべきだろう。そういうことをきちんと言っている人もいるのかもしれないが、「ヒヤヒヤ」連ばかりが目立っているようである。

消費税問題も、民自公3党で増税を決めたのだし、民主党に至ってはそのために多くの離党者を生んでまで法案を成立させたのだから、その3党は増税で一貫していてもおかしくはない。むろん、3党の中に増税反対を訴える候補はいないだろうが、法案成立時と比べると、増税の条件を強調する議員が増えたように思わないでもない。
誰だって、増税しないで済めばそれに越したことはない。だから、増税をしなくても済む明確な根拠を示されれば、それを支持する人は多いだろう。が、増税反対派も、どうしたら増税をしなくて済むかを語っているようには見えない。経済が発展すれば税収は増える、というのは当たり前の話で、ではその方法はとなると、法人税減税とか公共投資とか、既に聞いたことのあるアイデアしか、出て来ないようである。小沢サンは、一生懸命掘っても少ししか見つからなかった埋蔵金が、まだ埋まっていると思っているとしか思えない。あるいは、ないことを承知であるフリをしているだけかもしれないし、財源を考える責任は野党にはないと考えているのかもしれない。

TPPは、もともと難しくて判断しかねるところはあるのだが、様々な業界団体との軋轢があってか、ハッキリとしたことを言う人は少ない。僕がハッキリしたことを言えないのは個人の能力の問題で片付けられるが、国政を預かる人がそうであって良いはずがない。「聖域なき関税撤廃なら反対」などという、僕にでも言えるような日和見的なスローガンだけ言っているのを聞くと、自信を持って任せる気は起こり難い。聖域を守るために強い姿勢で交渉に臨むのか、それとも席に着かないのか。野田サンは交渉に入ると断言しているが、党内の反対の声は根強そうだから、その姿勢を堅持できるかは不透明だろう。

改憲・護憲の論議は、一部の党を除けば、比較的明瞭である。だから、それで選べば良いのかもしれないが、そして、憲法問題が重要なことなのには違いないのだが、今回の選挙の投票先を、憲法問題だけで決めてしまうことは躊躇される。ここのところの外交問題から、憲法の在り方が炙り出されて来たのだろうが、ここのところの外交問題の原因の第一は、政府の姿勢にあるのであって、必ずしも憲法だけに問題があるわけではないだろう。それに、憲法問題で僕の考えに近いことを言って いる政党が、その他の重要政策でも軌を一にしているとは限らない。

こういうわけで、今回は投票先を決めかねている。
そういう時には、白票を投じよ、という人がいる。それが現在の政治への批判になる、ということである。それも一理ないことはなく、僕も嘗て一度だけだがやったことがある。が、白票を投じても、政治家たちが何かを感じてくれることはまずないだろう。ただの書き間違いと同じで、無視されるだけである。だったら、生きた一票を投じた方が良い。とは言え、今回、一体誰に投票したら…。

さて、このエントリは、投票締切の時間にアップする。この後、今回の選挙結果について何かを語ろうつもりはない。
間もなく、当確情報の先陣争い、開票速報ショーの始まりである。
引用した徒然草の冒頭、「ものぐるほし」は気違いじみているのではない。馬鹿みたい、という程度の意味である。誤解のなきよう。
[ 2012/12/16 20:00 ] 理屈・屁理屈 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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