靖国神社(その2)

靖国神社(その1)」の続き。

坂を漸く登り切ったあたりにあるもの。これも台座は高い。

靖国神社 靖国神社
靖国神社 靖国神社

何だか変な向きに置かれている。写真の入れ違いではない。
以前紹介したことのある、田山花袋の書いている獅子とはこれである。

大村の銅像、その頃はまだあの支那から鹵獲(ろかく)した雌雄の獅子などはなかった。(『東京の三十年』「明治二十年頃」)


靖国神社 靖国神社
靖国神社 靖国神社

子獅子が、妙に可愛い。

先の花袋の文章の冒頭に出る、高く聳える大村益次郎像。これが建てられたのは明治26年(1893)のことだから、花袋が書いているように、明治20年頃には、なかったのである。

大村益次郎
大村益次郎

この大村像、上野の寛永寺の方を向いて、江戸の町を守っているらしい。歴史に「たら」「れば」はないが、そこを敢えて言えば、もし長州に大村益次郎が出なかったら、近代日本の歴史は大きく変わっていたかもしれない。
なお、漱石の『三四郎』にはこんな文がある。これも、大村像について述べられているものである。

食後には卓上演説も何もなかつた。たゞ原口さんが、しきりに九段の上の銅像の悪口を云つてゐた。あんな銅像を無暗に立てられては、東京市民が迷惑する。それより、美くしい芸者の銅像でも拵へる方が気が利いてゐるといふ説であつた。與次郎は三四郎に九段の銅像は原口さんと仲の悪い人が作つたんだと教へた。(9)


『三四郎』は明治41年(1908)の作。まだ銅像ができた記憶も新しかったのだろう。ちなみに、大村像は大熊氏廣の作。西洋風のブロンズ像の開拓者だそうである。

やたらに引っ張るが、もう少し続けることにしよう。

(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4 & YASHICA ML MACRO100mm F3.5)
[ 2013/01/20 20:31 ] 狛犬 東京/千代田 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://hoshinahouse.blog101.fc2.com/tb.php/665-b1bda26e