『少年探偵ブラウン』

ドナルド・ソボル『少年探偵ブラウン(1)』
少年探偵ブラウン(1) (偕成社文庫2035)

小学2年の息子が、『宇宙戦争』やら『二年間の休暇』やら、少々難しいかとも思った本を次々読破して行くので、気にせず少々上級向けの本を買い与えていたのだが、やはり年相応のものも読ませるべきだろうと思い直して、興味を惹きそうな本書を買って来た。

小学校5年生のロイ・ブラウンは「百科事典」と仇名されるほどの物知りで、得意の推理力を駆使して父親のアイダビル警察署長の犯罪捜査の手助けをすることもしばしば。それで、アイダビルの町では警察の手から逃げられた者がただの一人もいない。そんなロイが、探偵事務所を開き、次々と事件を解決して行くお話。
つまりは子供向けの推理小説なのだが、子供の興味を惹きやすいように、クイズのような形式を取り入れている。
各話の最後で、「何故、犯人が判ったのか?」というような問題が出され、その後に解答がある。だから、流れで一気に結論まで読み進んでしまうことなしに、問題を読んだところで一歩立ち止まって、自分で考えてから答えを読むことができる。
推理小説を読み慣れている人にとっては余計なお世話かもしれないけれども、そうではない子供にとってはかえって面白いだろうし、推理小説を読むコツも身に付けることができるだろう。
他愛もない日常的なことから本格的な犯罪まで、事件にいろいろなパターンがあるところも、変化があって飽きさせない。特に日常的な事件は、読者たる子供たちが実際に体験しうるようなことだから、共感を持って読むことができるだろう。

子供の推理小説入門としてはかなりおススメである。
[ 2013/03/30 23:25 ] 本と言葉 子供の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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