5%オフセール

今日、ある広告を見ていて、ふと思い出した学生時代のこと。

神田神保町のある古書店が、改装のために一時閉店することになって、「全品5%オフ」のセールを始めた。
高額の本なら、5%の割引は小さな数字ではない。買いたいけれども手の出なかったものを購入するチャンス、と思ってその書店に飛び込んだ。
お目当ての本を手にとって見てみると、以前よりちょうど5%ほど値段が上がっている。これでは5%オフになっていても手が出ない。残念ながら、これは諦めざるをえない。
続いて別の本を手に取る。すると、これも5%ほどの値上げ。諦めて次の本を手に取ると、これも…。数冊見て、どれも5%ほど値上げされているのを確認して、店を出た。
店内のすべての本が値上げされたのかどうかは確かめようがないけれども、たまたま僕が買いたいと思って値段も覚えていた数冊が例外なく値上げされていたわけだから、まったくの偶然だとも思われない。
神田の古本屋では、本の裏扉にその店独自の値札を貼り付けていることが多いが、その書店もそのスタイルだった。全品5%値上げを実施していたのだとすれば、それまで貼られていた値札をすべて剥して、新しい値札を作って貼り直したわけで、これは大変な手間である。5%オフセールでどれだけ儲かったのかは知る由もないけれども、値札の貼り替えで費やした人件費に見合うものとは到底思えない。
なお、新装開店後にその店に行ったところ、元の値段に戻っていた。どれだけ手間を掛けたんだか…。
[蛇足]
書き了えた後で気が付いた。
今の時期、「5%オフセール」なんていうタイトルで文章を書くと、消費税増税に絡んだ話題だと思われそうだが、まったく関係がない。

さて、関係ないついでに、「値上げ」をリンクしておこう。

[ 2013/06/06 22:09 ] 本と言葉 閑話 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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