葬儀空き巣に狙われた話(その1)

通夜や告別式、斎場へ行って家人が留守の間に空巣に入る泥棒のことを葬儀空き巣という。
何年も前のことになるが、義母(家内の母親)が死去した時、葬儀空き巣に狙われたとしか考えられない出来事があった。だいぶ時間も経っているので、もう解禁しても良いだろうと思って書く。

通夜の前日の夜。
架電。
 相手:配送業者の者ですが、お荷物のお届けは今日と明日、どちらがよろしいでしょうか?
 家内:明日にしてください。

ぼんやりしていて、疑いもせずに答えてしまった。
本当に配送業者なら、「ヤマト運輸です」とか「西濃運輸です」とか言うはずである。「配送業者の者ですが」などと名乗る配送業者がいるわけがない。
百歩譲って、よっぽどマイナーで顧客に認知してもらえる自信がない業者だったとしても、「○○運輸という配送業者の者ですが」と言うべきである。
それに、「今日と明日、どちらが…」という聞き方もおかしなものだ。配送業者にとって、荷物は早く届けられるに越したことはない。それがサービスだし、届けられる荷物を配達せずにいて倉庫を無用に占有しているのはコストでもある。だから、本来なら「本日これからお伺いしてもよろしいでしょうか?」と言うべきである。しかも、クール便か代引きでなければ、普通、そんな確認もしない。

ただ、ぼんやりしていたのは質問に素直に答えてしまったことだけではなく、答えた内容もである。「明日」は通夜なので、本当なら、「明日は留守にするので今日にしてください」か、「明日の午後は出掛けるので午前中にしてください」という答えが妥当だろう。相手もちょっと戸惑ったかもしれない。
そして、家内が送り主を訪ねると、聞いたこともないような会社名を答えたそうだ。
動転しているから、その時は何とも思わなかったようだが、少し冷静になると、かなり怪しい。この時点では僕は外出していたのだが、帰宅後に即、警察に通報した。が、宿直の担当者が今一つ要領を得ず暢気なことばかり言っている。
曰く、「今夜は注意して、明日また電話して下さい」。
いや、注意してはいるが、具体的にどうしたらよいか判らないから電話しているのだし、不安なのは明日ではなく「今夜」なのである。が、仕方がないので、その場は諦めて翌日また架けることにする。

ともあれ、その晩はどうしようもないので、不安を覚えながらも就寝。

(続く)
[ 2013/07/16 23:59 ] | コメント(0) | TB(3) |  TOP△

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