桂宮

先日、桂宮宜仁親王の薨去の報を目にして思い出したこと。

「薨去」というのは耳慣れないことばだろうと思う。
学生時代、歴史資料を見ていて見かけた「薨去」ということばを何の気なしに使ったら、先輩が、その人物には「薨去」は使わないと言う。その時に、崩御、薨去、卒去の使い分けを教わった。が、俄には覚えられずに困っていると、判らなければ無理にそんなことばは使わずに、全部「没」と言っておけばよいのだ、と言われて、安心した覚えがある。

九段にある母校から半蔵門方向へ向かって少し歩くと、それほど物々しくはないけれども、常に警護の番人が立っているお屋敷があった。
ある時、ある先生から、それが桂宮邸であることを教わった。
古典の作品に、「桂宮本」と呼ばれる写本が少なからずあって、その先生も、桂宮本を底本としたある作品のテキストを出版していた。その桂宮本が、あそこにあるんだと言われて、何だか意味もなく親近感を持ったものである…のだが、その桂宮邸と桂宮本とは関係がないことを、ずいぶん後になってから知った。
[ 2014/06/10 23:02 ] 歴史 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

僕は前を通った時、表札で知りました。
宮様の表札って「桂宮」ってかいてあるんだと、妙に感心しました。
あと、よく前を通ると、塀の向こうから犬が吠えてましたね。

>その桂宮本が、あそこにあるんだと言われて、

実は僕もあそこが桂宮本の桂宮だと、つい先日、つまり宜仁親王の薨去まで思ってました。
が・・・、所蔵は宮内庁書陵部ですよね。それは知ってました。
まあ、「とはすがたり」発見の経緯で知ったんで、その先生はうちの師匠でないことは間違いないかと。
ところで、薨去という言葉を使ったのは産経だけらしいですよ。
[ 2014/06/10 23:35 ] [ 編集 ]

Re: 中川@やたナビ さん

> 僕は前を通った時、表札で知りました。
> 宮様の表札って「桂宮」ってかいてあるんだと、妙に感心しました。

何せ警備の人が常駐しているんで、何の屋敷だか判るまでは見ようという気にもなりませんでした。確かに「桂宮」って書いてありましたね。しかも割に地味。

> ところで、薨去という言葉を使ったのは産経だけらしいですよ。

なるほど。
産経には皇室系図があって、昭和天皇・香淳皇后には「崩御」って書いてありました。その他の皇族方は薨去。
産経だけが書いているとなると、何だか右寄りな感じがしかねませんが、こういう古くからのことばを大切にするのは、イデオロギーとは関係のないところで大切なことだと思います。
[ 2014/06/11 00:25 ] [ 編集 ]

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