訃報・山中裕博士

平安時代の古記録と歴史物語の研究の第一人者、草分け的存在である山中裕先生が逝去された。

山中裕氏(元東京大学史料編纂所教授、平安時代史)が死去
山中裕氏 93歳(やまなか・ゆたか=元東京大学史料編纂所教授、平安時代史)13日、肺炎で死去。告別式は16日正午、横浜市金沢区六浦2の2の12上行寺八景斎場。喪主はめいの夫、牧野和夫氏。(読売新聞)


先生のご研究がなければ、栄花物語も大鏡も、今ほどメジャーな作品と認められることはなかったのに違いない。文学研究に古記録を導入したのも先生だったろうし、そもそも先生の古記録研究がなければ、史学専攻以外の人が、古記録を読みこなすことは、難しかったのではないかと思う。

以前、称名寺近くの先生のお宅で、古記録を読む研究会を開催していただいていて、小津安二郎の映画に出て来そうな雰囲気のお宅にしばしばお伺いしていたのだが、先生が体調を崩されてから休会状態になってしまっていた。
3年ほど前、産経新聞に載っていた『北朝鮮に消えた歌声―永田絃次郎の生涯』の紹介記事を見掛けて切り抜きをお送りした。
先生は、唱歌・童謡を含め、声楽にも造詣が深く、貴重なSP盤も随分お持ちのようだった。研究会の折にそういうお話を伺う機会も多々あって、一度、ご所蔵のSP盤を聴かせていただいたこともある。そういう折に、永田絃次郎の名前を出されたことがあったのを覚えていて、記事が目に止まったのである。
そのお礼のお電話を頂いたのが、先生とお話をした最後だった。
久しぶりで皆でまた来てほしいと言われたのだが、予定が合わずにそのままになってしまった。

思い出話はたくさんある気がするのだが、どうにも整理が付いていない。

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