『カッレくんの冒険』

アストリッド リンドグレーン『カッレくんの冒険』

カッレくんの冒険 (岩波少年文庫)

先日取り上げた、『名探偵カッレくん』の続編である。
前作にも増して、カッレたち白バラ軍は、赤バラ軍とのバラ戦争に明け暮れている。
そのバラ戦争の余波で、白バラ軍の一員たるエーヴァ・ロッタが、殺人事件に巻き込まれることになるのである。
カッレはけっして完全無欠のカッコいい「名探偵」ではない。機転の利かせ方は子供離れしていると言って良いだろうけれども、あくまでも、ふつうの子供として事件と対峙している。
だから、読者たる子供たちは、カッレの立場に自分がいたとしても、もしかしたらうまいこと事件を解決できたかもしれないと思うかもしれない。むろん誰にでも簡単にできることではないけれども、絶対にできないとまでは言い切れない。それが、このシリーズの魅力だろう。
白バラ軍と赤バラ軍との戦争…すなわち親友との友情の物語に、殺人事件が彩りを添えていると考えた方が良いかもしれない。
むろん、「探偵もの」「冒険もの」を期待して読んでも十分に楽しめる好著であるのに違いない。
[ 2014/07/05 21:53 ] 本と言葉 子供の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

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