「指鹿為馬」

韓国教授が選ぶ今年の四字熟語」というのがあるそうで、今年選ばれたのが「指鹿為馬」だったんだとか。
それが選ばれた事情は正直どうでも良いのだが、「指鹿為馬」に纏わるおもしろい(と思うかどうかは個人差があるだろうが)歌があるので書いておく。

こんなものである。

  能宣に車のかもを乞ひに遣はして侍りけるに、「侍らず」と言ひて侍りければ 藤原仲文
鹿(か)を指して馬といふ人ありければかもをもをしと思ふなるべし(拾遺和歌集、巻第9雑下)


「かも」は「釭」(かりも)という金具だとする説もあるらしいけれども、「氈(かも)」すなわち毛織の敷物と理解しておく。
藤原仲文が大中臣能宣に氈を借りようとしたところ、ないと断られた。そこで仲文が「指鹿為馬」を踏まえて、「あなたは鴨をも鴛鴦と思うんでしょう」と詠んで贈ったのである。裏には当然、「氈をも惜し」が掛けられている。「持ってるクセに、ケチンボ!」てなわけである。

個人的にはもっとおもしろいと感じることがあるのだけれども、ほとんどの人の興味を惹かないのに違いないから、書かずにおく。

本当は書く気力が続かなかっただけなのだが。

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